世界の遊び工房Ryusei Games

軍人将棋

駒の種類を相手に見せずに自分の陣地に並べ、ぶつかった駒の強さを審判が判定して、負けた駒を取り除きます。相手の総司令部を占領したら勝ちです。審判の役はこのページがするので、CPU と対戦するか、URL を送って友達と 2 人で遊べます。

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遊び方・ルール

盤と駒

盤は、横 6 列・縦 4 段の陣地 2 つと、その間を流れる川でできています。手前が先手の陣地、奥が後手の陣地で、マスは先手から見て左から a〜f 列、先手の最後列から 1〜8 段と呼びます(後手で遊ぶときは、自分の陣地が手前に来るように盤を回して表示します)。川には b 列と e 列に橋が 1 本ずつ架かっていて、橋の両側のマス(b4・e4・b5・e5)を突入口と呼びます。各陣地の最後列の中央の 2 マスは、合わせて 1 マスの総司令部で、駒を 1 枚だけ置けます。[3]

盤と、始めの並べ方の例(先手から見た図。後手の駒は種類が見えない)

駒は 1 人 23 枚です。大将・中将・少将・大佐・中佐・少佐が 1 枚ずつ、大尉・中尉・少尉が 2 枚ずつ、騎兵が 1 枚、工兵・タンク・飛行機が 2 枚ずつ、スパイが 1 枚、地雷が 2 枚、軍旗が 1 枚です。1 つの陣地のマスも 23 なので、並べ終わると陣地はすべて埋まります。[3][9]

駒の並べ方

対局の前に、自分の陣地のマスに駒を 1 枚ずつ並べます。相手の駒の種類は見えません。地雷と軍旗は突入口のマスに置けません。軍旗は最後列(総司令部を含む)にも置けません。地雷は総司令部にも置けます。

駒の動き方

並べ終わったら、先手から交互に自分の駒を 1 枚ずつ動かします。パスはできません。「前」は相手の陣地の方向です。駒の動き方は次のとおりです。

  • 大将・中将・少将・大佐・中佐・少佐・大尉・中尉・少尉・スパイ: 前後左右に 1 マス。
  • タンク・騎兵: 前後左右に 1 マスか、前へまっすぐ 2 マス。2 マス進めるのは、途中のマスが空いているときだけです。
  • 工兵: 前後左右に、まっすぐ何マスでも。途中に駒があると、その先へは進めません。
  • 飛行機: 前後に、まっすぐ何マスでも。途中の駒(自分の駒も相手の駒も)と川を飛び越えます。左右には 1 マスです。
  • 地雷・軍旗: 動けません。

飛行機のほかの駒は、川を橋でしか渡れません。橋はマスではなく、b4 と b5(e4 と e5)が隣どうしです。何マスも進む動き(工兵、飛行機、タンクと騎兵の 2 マス)は、総司令部(自分のものも相手のものも)に入ったところで止まります。総司令部からは、c 列と d 列のどちらの前へも進めます。自分の駒のいるマスには入れません。

駒の動き方(上が前。黄色の枠が動かす駒、朱は自分の駒、白木は相手の駒)

戦いと駒の強さ

相手の駒のいるマスに入ると戦いになります。何マスも進む動きで戦うのは、行き先のマスにいる相手の駒だけです(飛行機が飛び越えた駒とは戦いません)。審判が 2 枚を見比べ、攻めた駒が勝てば、相手の駒を取り除いて、攻めた駒がそのマスに入ります。守った駒が勝てば、攻めた駒を取り除きます。同じ強さなら、両方とも取り除きます。

動ける駒は、強い順に、大将・中将・少将・飛行機・タンク・大佐・中佐・少佐・大尉・中尉・少尉・騎兵・工兵・スパイです。強い方が勝ち、同じ種類どうしは両方とも取り除かれます。例外はスパイで、大将にだけは勝ちます。攻めたときも守ったときも、結果は同じです。[3]

地雷に攻め込んだ駒は、飛行機と工兵なら勝ち、地雷を取り除いてそのマスに入ります。ほかの駒は、地雷と一緒に取り除かれます。地雷は 1 回だけ効きます。

動ける駒の強さの順(上の駒は下の駒に勝つ)と、スパイと地雷の例外

審判が告げるのは、戦いのあったマスと、どちらが勝ったか(両方とも取り除かれたか)だけで、駒の名前は言いません。このページも、あなたの駒の名前は出しますが、相手の駒の種類は対局が終わるまで表示しません。両方とも取り除かれたときは、同じ種類どうしだったのか、地雷だったのかも分かりません。[3]

軍旗の強さ

軍旗は、すぐ後ろ(自分の側に 1 段戻ったマス)にいる味方の駒と同じ強さで戦います。c2・d2(後手は c7・d7)の軍旗は、総司令部の駒が後ろの駒です。後ろの駒の強さで勝てば、攻めた駒を取り除きます。攻めた駒が勝てば軍旗だけを取り除き、後ろの駒は残ります。両方とも取り除く結果のときも、取り除くのは軍旗と攻めた駒で、後ろの駒は残ります。後ろの駒が地雷なら、地雷として判定します。後ろに味方の駒がいなければ、軍旗はどの駒にも負けます。[3][9]

軍旗の強さは、すぐ後ろの味方の駒で決まる(上から相手の駒が攻めてくる例)

勝ち負けと引き分け

大将・中将・少将・大佐・中佐・少佐のどれかが相手の総司令部に入ったら、その時点で勝ちです(占領)。空いている総司令部に入っても、総司令部の駒に勝って入っても同じです。ほかの駒も総司令部に入れますが、占領にはなりません。手番が来たときに指せる手が 1 つも無い側は負けです。動かせる駒をすべて取られたときも、これに当たります。

戦いの無い手が、両者合わせて 100 手続いたら引き分けです。数え直すのは戦いがあった手だけで、相手の総司令部に入る手も、戦いが無ければ 1 手と数えます。1 手の後に両方とも指せる手が無いときも引き分けです。対局が終わると、両方の駒の種類がすべて表示されます。

資料によって違うルール

軍人将棋には、全国で共通の決まったルールがありません。明治から昭和にかけて多くの業者が盤と駒を売り、説明書のルールも少しずつ違いました。一ノ瀬武志が手元の製品を分類した記録では、陣地は 5〜8 列、突入口の形は I 字・X 字・Y 字があります。駒の数も、明治には 1 人 35 枚のものがあり、タンクと飛行機が加わった後は 23 枚と 31 枚が主な形になりました。このページは、6 列・23 枚で、突入口がまっすぐな橋 2 本の盤です。[1][3]

工兵とタンクが戦ったときの勝ち負けは、資料によって逆です。昭和の市販品の説明書の多くはタンクの勝ちで、工兵の勝ちは、ミサイルなどの駒を入れた後の製品で現れたルールです。日本語版 Wikipedia は勝敗表で工兵の勝ちとしながら、注で、テレビゲームではタンクの勝ちが事実上の標準になっていると書いています。このページはタンクの勝ちです。[3][9]

地雷が勝った後に地雷を盤に残すかどうかも分かれます。1900 年に幸田露伴が紹介した遊びでは、地雷火は爆発すると自分も滅びます。1996 年の製品の説明書は、地雷は爆発したとみなして取り除くので 1 回しか使えないと書いています。一方、地雷は一般の駒に勝つとだけ書いた説明書も多く、日本語版 Wikipedia は取り除かない遊び方を地域のルールとして挙げています。このページは取り除きます。[1][3][9]

勝ち方は、明治の盤から昭和の製品まで、説明書の多くが相手の本営(総司令部)の占領です。辞典は相手の軍旗を取った方の勝ちとしていて、相手の大将を倒す、動かせる駒をすべて取る、を勝ちとする遊び方もあります。このページは占領で勝ちとし、指せる手が無くなった側を負けとしています。[1][3][4][9]

地雷と軍旗を突入口に置けないことは、多くの資料で同じです。総司令部に地雷を置くことは、大正 2 年(1913 年)の遊びの本が禁じていて、一ノ瀬武志の子どものころには口伝えで守られていました。一方、高橋浩徳が調べた製品の説明書には、元帥の駒の入ったものを除いて、総司令部に置く駒の決まりは書かれていません。このページは総司令部に地雷を置けます。軍旗を最後列に置くことは、日本語版 Wikipedia が一般には禁止としていて、このページも置けません。[1][3][9]

飛行機が途中の駒を飛び越えられることは日本語版 Wikipedia に書かれていますが、一ノ瀬武志は、それを明記した市販品の説明書は見つからないとしています。縦に何マスでも進め、横には 1 マスだけ動けることは、昭和の市販品の説明書にも書かれています。このページの飛行機は、駒と川を飛び越えられます。[3][9]

このページでの操作

対局の始め方

遊び方は、盤の右(画面の幅が狭いときは盤の下)のボタンで選びます。「CPU と対戦」の初級・中級・上級のどれかを押すと、あなたが先手(朱の駒)で始まります。「後手で始める(中級)」を押すと、中級の CPU が先手になり、あなたは後手(白木の駒)です。「この端末で 2 人で遊ぶ」では、1 台の端末を 2 人で交代して使います。

「友達と対戦(URL を送る)」を押すとルームができ、URL が表示されます。「URL をコピー」(対応する端末では「共有」も使えます)で相手に送ってください。相手が URL を開いて「参加する」を押すと、ルームを作った人が先手、参加した人が後手で始まります。相手が来ないときは「待たずに CPU と遊ぶ」で CPU 戦に切り替えられます。対局中に相手の接続が 2 分切れたままのときは、「CPU と新しく対局する(今の対局は終わります)」を押せます。ルームは、誰も接続していない状態が 30 分続くか、作ってから 24 時間たつと消えます。

駒の並べ方

対局が始まると、自分の陣地に駒がおまかせの並べ方で並びます。2 つのマスを続けて押すと、その 2 枚の駒が入れ替わります(1 つ目に押したマスには黄色の枠が付きます)。地雷や軍旗を置けないマスへ動かすことになる入れ替えは行わず、理由を表示します。

盤の右(画面の幅が狭いときは盤の下)の欄の「おまかせで並べ直す」を押すと別の並べ方に、「左右反転」を押すと左右を入れ替えた並べ方になります。「前回の並べ方」は、CPU 戦か友達との対戦で前に決めた並べ方(この端末のブラウザに保存)を呼び出します。並べ終わったら「この並べ方で決定」を押します。友達との対戦では、相手の参加や相手の並べ方を待つ間も並べられます。先に「決定して相手を待つ」を押しておくと、自分の番が来たときに送られ、送られるまでは「並べ直す」で直せます。

駒の動かし方

自分の番には、動かす駒を押して選び、行き先を押します。マウスでもタッチでも、1 回ずつ押します。選んだ駒には黄色の枠が付き、行ける空きマスには緑の丸、攻め込めるマス(相手の駒のいるマス)には赤い枠が出ます。直前の手で動いた駒の元のマスと行き先には、橙色の枠が付きます。

戦いがあると、「あなたの中佐は負けました(c5)」のように結果を表示します。あなたの駒の名前は出しますが、相手の駒は「相手の駒」と書きます。取り除かれた自分の駒は名前つきで、相手の駒は枚数だけを表示します。盤の右(画面の幅が狭いときは盤の下)の欄の「勝敗表」を開くと、駒ごとの勝つ相手と負ける相手を見ながら指せます。

盤をドラッグすると視点が回り、マウスのホイールか 2 本の指の操作で拡大・縮小できます。盤の右上の「斜めから」「真上から」で視点を切り替えます。「真上から」では駒を寝かせて表示します。後手のときは、自分の陣地が手前に来るように盤を回して表示します。

「ボタンで操作」の欄には、盤の 6 列 × 8 段のマスがボタンで並び、3D の盤と同じ操作ができます。キーボードでは矢印キーでマスを移り、Enter キーで押します。3D の表示が使えない端末でも、この欄だけで遊べます。

この端末で 2 人で遊ぶとき

手番のたびに盤を幕で隠して交代します。幕の「先手の番を始める」(後手の番なら「後手の番を始める」)を押した人にだけ、自分の駒の種類が表示されます。指した後は、その人の見え方のまま戦いの結果を確かめられます。確かめたら「交代する」を押して幕に戻し、端末を相手に渡してください。

対局中は「もう一度」「投了」「遊び方を選び直す」を使えます。「もう一度」は CPU 戦とこの端末での対局で使え、駒を並べるところから始め直します。駒を動かす段階に入ると、「1 手戻す」は出なくなります。戦いの結果から相手の駒の手がかりが分かるので、それを見た後に指し直せないようにしています。友達との対戦では、対局が終わった後に「先手と後手を入れ替えてもう一局」で次の対局を始め、駒は毎回並べ直します。

勝つためのコツ

総司令部には大将を置くか、地雷を置いてその隣に大将を置きます。大将がいれば、中将以下の駒による占領を防げます。総司令部を飛行機だけに守らせると、飛行機が飛び立ったときに総司令部が空きます。大将は攻めの前に出さず、最後まで残します。[9]

軍旗のすぐ後ろには、大将・中将か地雷を置きます。後ろが地雷なら、地雷が 1 つ増えたのと同じ働きになります。後ろの駒が動いたり取られたりすると、軍旗はその分弱くなります。[9]

一度も動いていない相手の駒は、地雷か軍旗かもしれません。大将・中将・少将は、動いたことのある駒(地雷でないと分かった駒)にだけ当てます。動いていない駒には、飛行機か、尉官・騎兵を当てて確かめます。尉官や騎兵が相手の駒と一緒に取り除かれたら、相手は同じ種類か地雷、または後ろに同じ種類の駒か地雷がある軍旗です(軍旗だったときは、後ろの駒は盤に残ります)。[9]

動いた相手の駒には、中将を当てると多くのことが分かります。中将が勝てばその駒を取れ、負ければ相手は大将です。相手の大将が分かったら、スパイを当てて取ります。ただし、スパイをいつも中将の近くに置くと、相手に読まれて狙われます。[9]

負けた駒から、相手の駒を絞り込めます。たとえば自分の中尉を取った駒は大尉以上なので、そこに大尉を当てても勝てません。動き方も手がかりになります。前へ 2 マス進んだ駒はタンク・騎兵・工兵・飛行機のどれか、横へ 2 マス以上進んだ駒は工兵、駒や川を飛び越えた駒は飛行機です。[9]

反対に、飛行機が駒を飛び越えたり、工兵が横へ 2 マス以上進んだりすると、相手に種類が分かります。序盤はほかの駒と同じように 1 マスずつ動かします。相手の総司令部に入る前には、そこにいる駒に飛行機か工兵を当てて、地雷でないかを確かめます。[9]

軍人将棋の起源と歴史

軍人将棋は、駒を伏せて並べ、ぶつかった駒の強さを審判が見比べて、負けた駒を取り除く遊びです。駒の大きさと裏は全部同じで、相手の駒の種類は分かりません。明治から売られてきた箱の表記の多くは「行軍将棋」で、「軍人将棋」は一般の呼び名として広まりました。辞典の見出し語も「行軍将棋」で、「軍人将棋」「いくさ将棋」はその別名として載っています。[1][4][5]

誰がいつ考えたかは分かっていませんが、遅くとも 1895 年(明治 28 年)には売られ、遊ばれていました。京都府亀岡の 10 歳の少年、荒川實の日記には、この年の 10 月 7 日に内藤半月堂へ行軍将棋を買いに行き、帰って父とこの遊びをしたと書かれていて、その後も父や友達と遊んでいます。同じ年に印刷された盤の写真も、写真集『おもちゃ博物館』に載っています。日露戦争のころにできたとする説や、欧米のゲームが輸入されたとする説もありましたが、高橋浩徳はこれらの記録を根拠に退けています。[1][2]

明治の盤の説明では、駒は 1 人 35 枚、陣地は横 7 マス・縦 5 マスで、2 つの陣地をまっすぐな 3 本の通路が結んでいます。2 人に行司役(審判)を加えた 3 人で遊び、相手の本営に入れば勝ちでした。行司役がいないときは、駒を表にして 2 人で遊んでもよいと書いた盤もあります。作家の幸田露伴は 1900 年の読売新聞のインタビューで、同じ大きさの無地の駒の後ろに印があり、審判が横について判定する「師団将棋」を紹介しています。[1][3]

1907 年の『世界遊戯法大全』は「いくさ将棊」の項で、日清戦争のころにできたものかとし、今は全国に広まっているので説明はいらないと書いています。1910 年 1 月の東京朝日新聞は、のちの昭和天皇ら 3 人の皇孫が行軍将棋で遊ぶ様子を伝えました。辞典には、泉鏡花『日本橋』(1914 年)の「行軍将棊でもな、間者は豪いぜ」と、小林多喜二『不在地主』(1929 年)の「紙に線をひいて、皆で軍人将棋をやった」が用例として載っています。間者はスパイの古い言い方です。[1][4][5]

駒には、その時代の兵器が加わっていきました。大正時代にはタンクの駒を入れた製品があったとみられ、その後の製品の箱には「タンク・ヒコーキ入」と書かれています。駒の数は 23 枚と 31 枚が主な形になりました。市販品の駒の表記は「ヒコーキ」で、このページでは「飛行機」と書いています。世界大百科事典は、大正後期から昭和前期にかけて流行したとしています。[1][3][4]

戦後には、原爆や元帥などの駒を入れた製品も現れました。1955 年 11 月の読売新聞は、将棋の駒の産地の山形県天童の業者について、戦前の年約 50 万組を軽く超える売れ行きだと伝えています。同じ 1955 年の 6 月には、毎日新聞の投書欄に「行軍将棋を追放せよ」という投書が載りました。昭和 40 年代(1965〜74 年)にはミサイルの駒を入れた製品が、1976 年には審判の代わりに駒の強弱を判定する仕掛けを付けた製品が売り出されています。審判を入れて 3 人で遊ぶ遊びであることは、遊ばれなくなった理由の 1 つに挙げられています。[1][3]

海外では、1905 年にドイツの雑誌『モナートシェフテ』で、ユングハンス博士が日本の新しい戦争ゲームとして行軍将棋を紹介しました。陣地は横 7 マス・縦 5 マス、通路はまっすぐな 3 本、駒は 35 枚で、日本の 35 枚の行軍将棋と同じ構成です。勝ち方を本部の占領か旗を取ることとしていて、旗の部分だけが日本のルールと違います。その後、似た戦争ゲームの特許が、1907 年にユリー・ベルクによってフランスと英国で、1908 年 4 月にジョセフィン・ティルデンによって米国で、同じ年の 11 月にエルマンス・エダンによってフランスで出願されました。[1][6][7][8]

エダンのゲームは 1909〜1910 年に「ラタック(L'Attaque)」の名で売り出され、1925 年には英国のギブソン社が権利を買って売り始めました。ストラテゴ(Stratego)はラタックを少し変えたゲームで、オランダで作られ、1942 年に名前が登録されています。ラタックとストラテゴは、攻めたときに 2 枚の駒を見せ合い、相手の旗を取れば勝ちです。軍人将棋は、審判が伏せたまま判定し、総司令部の占領で勝ちます。[1][10][11]

欧米の同じ種類のゲームとの関係について、高橋浩徳(2016 年)は、欧米のものはどれも 1909 年以降に売られていて、最も古いものは 1905 年の雑誌の日本の行軍将棋の情報を元に作られた可能性が高いとし、発祥は日本だと結論しています。フランスのゲーム研究家ミシェル・ブタンも、エダンが軍人将棋を知る機会があったと論じていますが、結びでは、着想の元が何であれ、エダンは間接的に極東の遊びを西洋へ持ち込んだと書くにとどめています。一方、歴史家ティエリー・ドゥポーリスは、エダンが 1880 年代に作った遊びを元に特許を出したとしています。高橋とブタンは、1909 年より前のラタックの記録を見つけていません。[1][2][10]

出典

  1. 高橋浩徳「日本と世界の行軍将棋―軍人将棋の発祥は日本だった―」(『大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要』18 号、2016 年)(新しいタブで開きます)
  2. Michel Boutin「L'Attaque, un jeu français issu du Gunjin Shogi」(Michel Van Langendonckt 編『Art et savoir de l'Inde』、HEB、2015 年)(新しいタブで開きます)
  3. 一ノ瀬武志『軍人将棋ルール研究』(改訂第三版、2014 年)(新しいタブで開きます)
  4. 「行軍将棋」(『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』『改訂新版 世界大百科事典』、コトバンク)(新しいタブで開きます)
  5. 「軍人将棋」(『精選版 日本国語大辞典』、コトバンク)(新しいタブで開きます)
  6. Julie Berg『Jeu de la guerre』(フランス特許 379,625 号、1907 年)(新しいタブで開きます)
  7. Josephine E. Tilden『Game apparatus』(米国特許 1,141,505 号、1915 年)(新しいタブで開きます)
  8. Hermance Edan『Jeu de bataille avec pièces mobiles sur damier』(フランス特許 396,795 号、1909 年)(新しいタブで開きます)
  9. Wikipedia(日本語版)「軍人将棋」(新しいタブで開きます)
  10. Wikipedia(英語版)『L'Attaque』(新しいタブで開きます)
  11. Wikipedia(英語版)『Stratego』(新しいタブで開きます)

よくある質問

軍人将棋はいつからある遊びですか?

誰が考えたかは分かっていませんが、遅くとも 1895 年(明治 28 年)には売られ、遊ばれていました。この年の 10 月に、京都府亀岡の 10 歳の少年が店へ買いに行き、帰って父と遊んだことが日記に書かれています。その後、タンクや飛行機など、その時代の兵器の駒が加わっていき、大正後期から昭和前期にかけて流行しました。

大将に勝てる駒はどれですか?

スパイだけです。スパイは、大将を攻めたときも大将に攻められたときも勝ちます。ほかの動ける駒は大将に負け、大将どうしは両方とも取り除かれます。大将が地雷に攻め込んだときも、両方とも取り除かれます。軍旗は後ろの駒と同じ強さで戦うので、後ろにスパイがいる軍旗を大将が攻めると、大将が取り除かれます。

工兵とタンクはどちらが勝ちますか?

このページではタンクの勝ちです。昭和の市販品の説明書の多くもタンクの勝ちです。工兵の勝ちは、ミサイルなどの駒を入れた後の製品で現れたルールで、日本語版 Wikipedia の勝敗表も工兵の勝ちとしています。このページの勝ち負けは、盤の右(画面の幅が狭いときは盤の下)の「勝敗表」で確かめられます。

大将を取られたら負けですか?

負けにはなりません。勝ち負けは、相手の総司令部を大将・中将・少将・大佐・中佐・少佐のどれかで占領したかどうかで決まります。この 6 種類をすべて失っても、それだけでは負けになりませんが、占領できる駒が無くなるので、占領で勝つことはできなくなります。手番が来たときに指せる手が無い側は負けです。

相手に自分の駒の種類は見えませんか?

見えません。友達との対戦では、戦いの判定を対戦サーバーが行い、相手の画面には、あなたの駒の種類を隠した状態だけが届きます。告げるのは、戦いのあったマスと結果(どちらが勝ったか、両方とも取り除かれたか)だけです。CPU 戦でも、CPU はあなたの駒の種類を見ずに、駒の動きと戦いの結果から推測して指します。対局が終わると、両方の駒の種類がすべて表示されます。

引き分けになるのはどんなときですか?

戦いの無い手が、両者合わせて 100 手続いたときと、1 手の後に両方とも指せる手が無いとき(最後に残った動ける駒どうしが両方とも取り除かれたときなど)です。戦いがあると、0 から数え直します。膠着したときの扱いには決まったルールが無く、地域ごとに違うので、このページは 100 手で区切っています。

審判がいなくても遊べますか?

遊べます。昔は 2 人に審判を加えた 3 人で遊び、審判が 2 枚の駒を見比べて勝ち負けを決めていました。このページでは、CPU 戦とこの端末で 2 人で遊ぶときはブラウザの中のプログラムが、友達との対戦では対戦サーバーが審判の役をします。この端末で 2 人で遊ぶときは、手番ごとに盤を幕で隠し、指す人にだけ自分の駒の種類を見せます。

対局の統計の送信

対局の始まりと終わり、友達対戦の接続の成否、3D 表示の失敗などを、このサイトのサーバーへ送っています。どのゲームが最後まで遊ばれているか、どの端末で表示や接続に失敗しているかを調べて、不具合の修正とゲームの改良に使います。送らない場合は、下のスイッチを切ってください。

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ゲームの種類、遊び方(CPU 戦・この端末で交代・1 人用・友達対戦)、CPU の強さ、対局の設定(五目並べとチェッカーのルール・ルドーとダイヤモンドゲームの人数)、結果、手数、対局時間の区分、友達対戦の接続の成否と再接続の回数、3D 表示の失敗と描画の速さの区分、端末の種類(スマホかどうか・メモリとコア数の区分)、ブラウザと OS の種類。

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